どんなものより

 

どんな大きな家よりも 

どんな素敵な高級車よりも 

 素敵なものを持っている人がいた。 

その彼は、いつも大切な仲間に囲まれて 

楽しそうに笑っていた。 

 そんな彼を見て、憧れ そこを目指して頑張ってみようと思った。

ただ、今思えば 彼はただ楽しいだけで笑っていたのではなく、日々苦悩と葛藤の中でそれを人に見せず 皆を楽しませていたことに、その頃の未知な自分は気づかず 彼の器に甘え生意気な事ばかり言ってしまった。 

それでも そんな自分にいつも笑顔で色々な話を聞いてくれた彼は やはり大きな人間だったとまた改めて思う。 

昔も今も、変わらず思うこと 

素敵な人間に囲まれて、 

人に優しく 

人を想う彼は 

どんなものを持っている人よりも素晴らしく見える。 

大切なものの価値は 

必ずしも目にみえない 

そんな尊敬すべき人に出会えた事に

感謝する 

 今日この頃 

Kikuno